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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 嫉妬


そろそろ終わりの時間だからと、私を抱えて訓練室を出る。


副隊長の更衣室につくと、スーツを脱がされ彼の予備のジャージを着せられた。
どうやら彼も着替えたようだ。


椅子に座っていると、口にペットボトルをつけられ、そのまま水を飲まされた。

ちょ、もう少しゆっくり...。
流される量が多くて、水が口の端から溢れる。

ペットボトルを持つ手を押すと、謝りながらすぐに口から離してくれた。


溢れた水を袖で拭いながら、もう少ししたら飯食いに行こうと言われる。


「副隊長、もう少し手加減してください...。」


「もう勤務時間外やで。......あれ以上手加減したら、僕が負けてまうわ。」


彼の目線が時計に向いたので、私もそれにつられて時計を見る。
確かにもう勤務の時間は過ぎていた。

副隊長ならスーツ着てなくても、全解放した私に勝てそう...。

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