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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 嫉妬


この前使わせてもらった刀を手渡された。


「これ、お前が専用武器作ってもらったら返してや。それまで預けとく。」


作ってもらったらって......ここまで来いと言っているのだろうか。
専用武器を作ってもらえるとこまで登りつめろと...。

それとあることが確定する。


「私、除隊にならないんですか?」


「そないなことせぇへん。お前の力はこの部隊に必要なんや。まあ、逆らえへんようにはするけどな。」


それを聞いて若干顔が引き攣る。
反対に副隊長は八重歯を見せて意地悪く笑った。

理由は聞けたし、大切な人というのは追々吐かせると言われてしまった。
またあんなことをされるのかと身震いした。


副隊長も2振り腰に装備し、耳に手をあてて小此木さんに指示をする。
どうやら小此木さんがサポートしてくれるようだ。


「いくでぇ。」


目を開き手を刀の近くに構えると、身体が紫色に少し光っている。


「ちょっ、結構、戦力解放してません!?」


全解放ではないが相当解放しているらしいので、怖いので私は全解放した。

私、まだ病み上がりなんですけど...。


小此木さんの声が耳に響く。
副隊長は70%、私は62%解放しているらしい。

こんなとこでそんなに解放して大丈夫なのだろうか。

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