第5章 嫉妬
今日は剣道をするらしいので、着替えて道場に入る。
どうやら私の相手は副隊長がするらしい。
僕の動きに合わせろと言われた。
普通に剣道をするんじゃないのだろうか。
向かい合うと、彼は竹刀を振りかざし踏み込んでくる。
次の瞬間、脳天に衝撃が走る。
「...ったぁ!」
思わず声を漏らし面の上から頭を擦る。
面があるのに痛いとは...もう少し手加減してくれてもいいじゃないか。
「なに居ついとるん。ちゃんとしぃや。」
い、いついとる...?
よくわからないがちゃんとしろと言われたので、気を取り直して向かい合う。
それから何度も打ち込むが全て躱され、私は全て身体で受け止めた。
防具をつけてるのになんでこんな痛いの...。
昼ご飯食べて少し演習場で訓練をすると、みんなにトレーニングルームで筋トレをするように言って、私は特別訓練やと連れて行かれる。
何をするのだろう。
スーツのままでやるんだろうか。
大人しく後をついて歩いていると、途中で副隊長はスーツに着替えて、とある訓練室についた。