第5章 嫉妬
「あ、昨日はすみませんでした。」
なんで私が謝るのかと聞かれたので、タメ口になってしまっていたことを謝った。
勤務中ではないので気にしなくていいと言われてしまった。
というか、タメ口でいいと言われた。
さすがにまだ慣れないから徐々にそうしていこう。
「やっぱ敏感やったな。それに、あれはイキすぎやろ。」
あははと笑われる。
「やっぱってなんですか...それにあれは、宗四郎さんが...。」
どうやら初めて呼びつけた時に敏感だと気付いたらしい。
少し頬などを撫でただけで反応していたから...。
それはたぶん、相手があなただから......。
しかも処女だとは思わんかったわと言いながら服を着始める。
5年前から好きなんだから、逆になんで処女だと思わなかったんだろう。
ふと、今の時間が気になって時計に目を向けると、朝食の時間が近付いていた。
そろそろ戻らないとと、立ち上がる。
着替え終えてベッドに座っていた彼に、腰あたりを抱きしめられた。
「今日もええか?肩揉んだるでー。」
抑揚のある声でそう言いながら、脇腹をモミモミする。
くすぐったい...。
トレーニングルームで肩が凝ってると言われたことを思い出した。
「ついでにその、柔らかいおっぱいも揉ませてや。」
思っとったよりでかかったなとボソッと呟いたのを聞き逃さなかった。
大きいのが好きなんだろうか?
「宗四郎さんおっきいのが好きなんですか?...というか、おっぱい好きなんですか?」
「うーん、別に大きさはどうでもええけどな...まあでも、でかい方が好きやな。揉んだ時、柔らかくて気持ちええ。やから、おっぱい好きや。」
なるほど...おっぱい好きなんだ。
何か出来ないかと考えたら、前にえっちな漫画を読んだ時に得た知識が思い浮かんで、急いでそれを振り払った。
あれは恥ずかしすぎる...おっぱいで男の人のあれを挟むなんて...。
名残惜しさを感じながら彼の手を離し、寮の部屋に戻った。