第5章 嫉妬
胸を揉んでいる手は服を捲り、スルスルと肌を撫でながらまた胸に辿り着く。
「んっ...こういうことは、お互い合意の上、じゃなかったんですか...?」
そんなことを言うが、この手を振りほどかないことが肯定になっている。
「なんや、僕に触られるの嫌なんか。」
揉む度に下着の上から敏感な先端に指があたる為、身体が反応してしまう。
「口ではそないなこと言うくせに、身体は感じとるやんか。」
八重歯を見せて笑う彼を見ていると、手を後ろに回し下着のホックを外された。
締め付けがなくなった下着を上にずらし、先程刺激されて硬くなった先端を強く摘まれグリグリとこねられる。
「いっ、たい......そうしろ、さんっ、いたいです...。」
敏感な先端に強い痛みを感じて涙が滲む。
痛みに耐えられずその手を掴んで離そうとするが、ビクともしなかった。
「泣いてもやめへん言うたやん。しゃーないなぁ、僕かて痛みで泣いてるのは見たないし、気持ちようしたる。」
指の力が弱まり、指で弾かれたり、痛くない程度の強さで摘まれる。
痛みで余計敏感になったことで、刺激される度に声を漏らしながら身体を跳ねさせた。
もう片方を口に含み、舌でコロコロと転がされる。
時折、甘噛み等をされて、快感に耐えられず身体を後ろに逃がすと、背中に手を回されて逃げられなくなった。
「んっうぅ...ふっ...。」
「なに押さえとんのや、ちゃんと聞かせんかい。」
声が大きくなりそうで手で口を押さえたら、簡単に剥がされてしまった。
彼の手によって、甘い声が次々と漏れていく。
胸ってこんな気持ちいいものなの?
頭がボーッとして何も考えられなくなって...下が疼いて仕方ない。