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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


駐車場に行くと迷わず進み車の助手席側のドアを開けて乗れと言うので大人しく乗り、彼が乗るのを待つ。


「ちょっと立川寄るで。」


「え?私、どうしたらいいの…。」


こんな格好で行けないよ…。

降りても降りなくてもどっちでもいいと言われた。

待ってても、もし長くなったら嫌だし…うーん…座らなければ大丈夫かな。


立川について彼についていくと手を繋がれたのでそのまま歩いていると、どうやらオペレーションルームに行くようだ。


「小此木ちゃん、ちょっとええ?」


オペレーションルームにつくと小此木さんに話しかけ何かを話している。

私は近くの男性のオペレーターに話しかけられたので答えていると、今日はずいぶんとすごい格好をしていると言われて顔が熱くなった。


「こ、こここっ、これはっ!彼の趣味ですっ!」


間違ってはいないだろう。

まあ、私が自分で選んで買ったものだが。

この男性オペレーターが私が選んで買ったのか彼が選んだのか知るはずもないのだから、彼のせいにしてしまおう。


チラッと宗四郎の方を見ると、真剣な顔で小此木さんとまだ話している。


男性オペレーターに長くなりそうだから座ってお茶でもしないかと問われたが、慌てて断りお礼を言う。


「おい、美影に変なことしたら、腕立て100回やからな。」


私たちが話しているのに気付いた彼は、男性オペレーターにそう言い放った。

何もするわけないでしょ…。

何もしませんと苦笑いをしている。


そのまま宗四郎が話し終わるまで、男性オペレーターと話をしていた。


「お前、美影狙っとるやろ。この子は僕しか見てへんから、落とそうたって無理やで。」


突然肩を抱かれそんなことを言いながら太腿を撫でてくるので、驚いて足をギュッと閉じた。

やめてと言うが彼は笑ったままスルスルと太腿を撫でる。


「いつもされとるんに照れとるん?さすがに人前は恥ずいかぁ、かわ…いててててっ!やめてや!」


太腿を撫でる手を捻りあげて引き剥がす。

終わったの?と聞けば、終わったわぁと涙目で見つめてくる。

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