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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第17章 宗四郎


すぐに脱衣所を出た彼を見てから、私も服を着る。


私も聞いて大丈夫なんだろうか…脱衣所から出ても大丈夫だろうか…そう考えたが、恐る恐る扉を開けてみると2人の姿はなかったので、ベッドに腰掛けた。


まだ少し疼く…。

宗四郎さんは大丈夫だろうか…さすがに萎えてるかな。

硬くなっていたのを思い出し、少し心配になった。


すると、副隊長室側の扉が開き、顔を出した宗四郎さんがおいでと手招きをしている。

首を傾げ亜白隊長はと聞く。


「隊長がおいでって。」


隊長が?どうしたのだろう。

来いではなく、おいで?


よくわからないが、すぐに副隊長室に出る。


「三浦すまない、あんなところまで…不快だっただろう?すぐに保科に伝えたいことがあったので気持ちが先走ってしまった。…あ、いや、お前にも。」


頭を下げる隊長に慌てて頭を上げてもらった。

私にまで頭を下げるとは…。


話を聞いていると、私に1号と2号の怪獣兵器の使用許可が出たようだ。

これから、予備のものを私に合わせて作り直してくれるという話だった。


まさか、本当に使用許可が出るなんて…。


「ほんまに美影はすごいなあ、すぐに追い越されてまいそうやわ。」


宗四郎さんが嬉しそうに笑って頭を撫でてくれる。

思わず照れてえへへっと俯いてしまった。


「すまない、それを早く伝えたくて…邪魔してしまっただろう?私はすぐ戻るから、続けてくれ。」


本当に申し訳なさそうな顔をして言う彼女に、思わず顔が熱くなる。

何をしていたかバレているようだ。


亜白隊長は本当にすぐいなくなって、少し沈黙が流れる。


「僕も、もっと気張らなあかんな…。」


私は追い越したいわけじゃなくて、隣で戦いたいのだ。

追い越せるとは思ってはいないけど。


そんなに頑張られたら追いつけなくなってしまうと彼を見ると、君も頑張りやと笑う。


帰ろうと言われたので、すぐに部屋に戻って準備をし、基地を出た。

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