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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第17章 宗四郎


「保科、ちょっといいか。こんなところまですまない。」


っ!?

扉を隔てた向こうから亜白隊長の声がし、すぐに口を覆った。

宗四郎さんの指の動きも止まる。


「た、隊長っ!?ちょ、ちょっと待っとってください!すぐ出ますから、部屋で待っててください!」


わかったという声が聞こえ、すりガラスに映った人影が消えた。


こんなところまで…よっぽど大事な用なのだろうか。


耳元ですまんと小さく呟き頭にキスをすると、シャワー室から出ていく。


やっと触ってもらえたと思ったのに…。


あれ、宗四郎さん服持ってきてたっけ…。


扉を開けて彼を見ると振り向いて、あかん服ない、どうしよと呟く。

私が持ってくるからとシャワー室から出て急いで身体を拭き、タオルを巻いて脱衣所を出る。

私も持ってきていなかったのだ…。


副隊長室で待ってもらえばよかったのにと思った。


挨拶しないわけにもいかず、タオル一枚のまま亜白隊長に敬礼をして、宗四郎さんと私の服を持って脱衣所に戻る。

隊長めちゃくちゃ驚いてた。
心の中ですみませんと謝った。


「ほんまごめん、ありがとう。」


いいから早く着てと服を渡す。


彼が下着やズボンを履いている間にインナーを持って襟元を開き、頭を通してきた彼に着せた。

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