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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第16章 10号


未だにわいわいと話しながら食べている同期たちの元へ行き、手招いてくれたあかりちゃんの隣に座ると、一気にみんなの視線が集まる。

結婚するのかと聞いてきた。


「う、うん…付き合い始める時から決まってたし…。」


みんなの勢いに少し引いてしまう。


いつから付き合っていたのかとか、家に行ったことはあるのかとか、2人っきりの時の彼はどんななのかとか、いろいろ聞かれた。

私はみんなの話が聞きたいのに…。


お義兄さんのことまで聞かれた。
宗四郎さんに似ていてイケメンなのかと。


「そっくりだった…保科隊長の方がちょっときつめの顔、というかキリッとしてる?んだけど、すごい似てる。特に目が。」


お義兄さんも開眼するのかなと盛り上がっている。
開眼したとこ見たことないかも…。


そんなことを話していると、いつまで話しているのかと肩に手を置かれた。

振り向いて見上げると、微笑んだ宗四郎さんがいる。


「そろそろ美影返してくれへんか?僕も話したい。」


話したいって…いつも話してるじゃん…。


まだ時間があるので、副隊長の話も聞かせてくださいとみんなが目を輝かせる。

そんなに聞きたいもんなの?


んーそうやなぁと言いながら、後ろから私の肩を抱き、頭に顎を乗せる。

みんなの前でなんてことをしてくれるのだ。


何を聞きたいのかと彼が聞くと、みんなが私は同期の中ではお姉さんだから、甘えてるのかと聞いている。

それは…やめてくれ。

いつも甘えまくっているのがバレてしまう。

私はお姉さんなんだ、イメージが…。


昨日、あかりちゃんとハクアちゃんには甘えてるとこ見られたけど。

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