第16章 10号
彼は何故か共有を開きながらサイズを聞いてきたので答えると、そのままそのURLを自身に送り、スマホを返され、彼は自身のスマホを手にする。
まさか…。
「なにやってんの!?自分で買うから!」
スマホを奪おうとしたがひょいっと躱され、そのままクレカ決済で購入を確定したようだ。
これはお金を渡そうとしても受け取ってくれないだろう。
彼は私の手を握ったまま、まだスマホを見ている。
何を見てるんだろう。
「なぁなぁ、これ買うたら着てくれるか?」
スマホの画面を私の方に向けてきたので確認してみると、綺麗な女性がなんともセクシーな格好をしているではないか。
一瞬、この女性を買うのかと思った…。
「ベビードール?」
「ん、絶対君に似合う思うねんな。」
いや、これはモデルの女性が綺麗だから…。
アンダーの部分で結ばれているリボンを解けばフロントが開くようだ。
あと、股割れってなに…。
「た、たぶん、着る、と思う、かも……宗四郎さんがどうしてもって言うなら…。」
彼のお強請りには弱いので、恐らく首を縦に振るだろう。
めちゃくちゃ恥ずかしいが…。
ははっ、やったーと言いながら、スマホの画面をポチポチ押していく。
購入しているんだろう。
ニコニコしながらスマホを置くと、私を見つめてくる。
機嫌いいなぁ。
「美影、だんだん僕好みのえろい子なってくなあ。」
それは、宗四郎さんが私を自分の色に染めていくから…。
前に実家言った時、好きな女、僕色に染め上げんねんとか言ってたな。
もう相当染まってる気がする…。