第7章 立川基地襲撃
私が副隊長と話している間に、市川くんが凍結弾で敵の動きを封じ、そこにキコルちゃんが攻撃を叩き込む、という連携を見せた為、どうやらこのまま2人で余獣を倒すようだ。
え、私は?
2人は行ってしまったので、とりあえず私は一人で戦うことにした。
私はまだ6式を使えないので、5式までの技を駆使し、余獣を斬り裂いていく。
「3式…返し討ち!」
返し討ちをくらった余獣は、私の背後で動かなくなった。
中之島小隊や海老名小隊等の先輩たちも駆け付けてくれたおかげで、こちらが優位になっている。
その時、演習場の方で何かの音が聞こえ、微かに地響きが起きたような気がした。
みんなは気付いていないようだ。
嫌な予感がする。
ごめんなさい、副隊長…今から命令違反します。
戦力を全解放して演習場へ向かった。
武器が僅かに赤く光っている。
全解放したからだろうか。
全解放したおかげかすぐに演習場につき、副隊長の姿を探す。
怪獣は大きいのですぐ見つかり、その近くに副隊長がいるだろうと目を凝らす。
その時、ビルの窓から副隊長が怪獣の背中目掛けて降ってきた。
それに気付いた怪獣は腕をそちらに向かって動かす。