• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第7章 立川基地襲撃


「保科流刀伐術1式……空討ち!」


そう、保科副隊長の技だ。

本当は保科家ではない私に教えてはならない。
だが、例外で叩き込まれた。
あんな風に彼を避けていたのに、教えてくれたのだ。

私に教える為にお父様と何か約束を交わしたようだが、それは教えてはもらえなかった。


どうやら一発で怪獣は倒せたようだ。


てか私は、副隊長のところに行きたいのだ。
だが、未だ私への命令はない。

本獣と戦っているであろう彼に、私から連絡するのは憚られる。


私もみんなと同じように対余獣に専念するべきなんだろうが、隊長のあの命令もある。
常に副隊長と行動を共にするという…。


意を決して連絡を入れてみた。


「三浦か!なんや!」


「そちらに行ってもいいですか?」


「は?いい訳ないやろ!!」


やっぱりそうなりますよね…。
命令だし……。


「行かせてください。てか、行きます。」


「おっ、まえ…命令違反やぞ!どうなるかわかっとるんやろな!!もう僕は庇えへんで!」


すでに問題を起こしているのだ、さすがにもう副隊長でもどうにも出来ないだろう。
一度庇ってもらっているのだ。いや、二度か?


副隊長を信じることにしよう…。


「……余獣は全て、私とキコルちゃんで倒します。」


「不服そうやな。任せたで!」


私が了と答えると通信は途切れた。


私がもっと強ければ…83%を維持出来れば…。
そんなタラレバを妄想する。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp