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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第5章 二人でアオハル


私は二人がすごく怖い表情になっていることに気づき、ベッドの上で姿勢を正した。


「あ、ごめん。何かした…?」
「いや…。」


悟さんは何か考えごとをしているようだった。


「私の呪霊が出てこようとしなかったのは、これが理由か?」
「だろうね。消されるのが呪霊たちにはわかったんだ。」
「どうやって消した?」
「わからなかった…の呪力が動いているようには見えなかったが。」


二人でずっと話をしているのを、私は横で聞いていた。
私はどうやら、呪霊を消してしまったらしい。

さっきの6本足の呪霊は、さーっと徐々に見えなくなっていったように見えたが、消えたらしい。


「は知らないんだよな?」

急に悟さんに話を振られ、何度も首を振った。
自覚はしていない。

「僕たちがに触れられるんだ。呪力を無効化するようなものでもないしな。」
「あと、なんでとお前に呪いをかけた呪霊はに近づけたんだ。」
「……うーん。」

頭をガシガシとかき乱し、悟さんはわからーーん!とベッドに仰向けになった。


「一定の呪力量以上のものが消せないのだとしたら、聞いてみるか…?」
「…特級以上?」
「私の呪霊を出してもいいが…詳しそうなやつが一人近くにいるだろ?」
「悠仁か。」

悠仁。虎杖くんのことだろうか。

「アイツが素直に教えてくれるかー?」

ベッドでごろーんとしながら悟さんが言った。

「一応、呪いの王だしな。」

「えっ!?」


私はつい驚いて声を上げてしまった。
だって今なんて言った?


「あー、は知らないもんな。アイツ、特級呪物…呪われた物を身体に取り込んで、中に呪いの王が入ってんのよ。」

それなのに普通に人間として保ててるのすごいんだよーって笑う悟さんに私は開いた口が塞がらなかった。




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