第5章 二人でアオハル
「また!新幹線周遊!なんでそんな引きがいいんだよ!」
「ふふふっ!サイコロどーん!21!『いけるかな』…で、やった!目的地3回連続ーー!スペシャルカードもゲットー。」
「まーた!がゴールだよ!」
「ボンビーちゃんは…あっはは!また悟さんね!」
「はぁぁ!?傑の方が遠いだろ!おい!傑!…あれ傑?どこいったー。お前の番だぞー。」
五条はベッドの上から顔だけ部屋の入り口の方へと向けた。
「あっれー?何してんのお前たち。」
「…先生こそ。」
部屋の前で口を開けて見てくる三人に、五条はベッドから降りた。
「ん?桃鉄。もうご飯?」
「いや、あともう少し時間あるけどさ、なになにゲームしてんの!?」
「そだよ。」
虎杖が中を覗き込み、同じくベットの上でコントローラーを握って手を振るとテレビを見比べた。
「テレビに繋いで!持って来たの!?」
「もちろん。」
「ずっりー!」
「学校行事でのお泊まりといったら青春でしょ!」
サングラスでリラックスした姿に着替えている五条はコントローラーを持ってニンマリ笑った。
「先生が青春してどうするんすか。」
「いやいや、年齢関係ないよー?恵。君たちもカードゲームやらで遊んで青春しなさい。カードゲームもあるよ?やる?」
「やるやる!」
虎杖はウキウキとしながら、野薔薇と伏黒の腕を掴み509の部屋に入り込んだ。
「あ、ちょっ!いいの?さん?」
「大丈夫だよ。好きにしてー。」
そうでなくても、すでに五条と夏油がいてみんなで桃鉄してるのだ。誰がいても構わない。と、は笑った。
「ウノやらうぜ、ウノ!ルールしってるか?田舎にあるのか?」
「舐めてんのか!?知っとるわ!虎杖も東北出身だろうが!」
野薔薇は怒鳴りながら、ウノのカードを引っ掴みテーブルに腰掛けた。
「ほら伏黒も早く早く。」
「あぁ。」
三人で円卓に腰掛け、カードゲームを始めたのを見て五条が微笑むと、再びベッドに座った。
「ね?今夜は寝れないでしょ?」
と、横のに囁くのだった。