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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第5章 二人でアオハル


夕食30分前。

虎杖と野薔薇と伏黒は、虎杖の部屋に集まっていた。


「なぁ、さんって五条先生と付き合ってんのかな。」

虎杖の質問に伏黒は鼻で笑った。

「ねぇだろ。さすがに、アレだぜ?さん非術師で常識人っぽいし、さすがにアレは選ばないだろ。」
「確かに、先生顔はいいけど性格がね。」

伏黒と野薔薇が五条に対して散々なことを言うのに対し、虎杖は納得行かなそうに続けた。

「うーん、でもやっぱり付き合ってると思うんだよなー。」
「なんでよ。」
「なんとなく?」


こう言う時の虎杖の勘はよく当たる。


「偵察よ。」
「まじかよ。やめとけって。どこの部屋かもわかんねぇし。」

野薔薇の提案に伏黒は首を振った。
しかし野薔薇は、ニヤリと笑って続けた。




「509よ。さっきさんの手のカードキー見たから。」











■□■□■□■□




「みて。ここの部屋のドアの感覚。」

509の部屋の前で、野薔薇がささやいた。
変な気配や声で、五条にはすぐバレるだろう。
最新の注意を払って、3人は身を縮めていた。


「なんだよ。」
「馬鹿ね、虎杖。よく見なさい。ドアとドアの感覚が私たちのところより広いわ。」
「…まさか。」
「気付いたわね?伏黒。そう、ここはシングルの部屋じゃない。ツインかダブル以上。二人はここにいるわ。」

ごくり。と、唾を飲んだ。



やはりここには二人でーー…。


ドキドキとしながら、ドアに耳を近づけた。




ガチャ。



「何をしてるんだ。」


出て来たのは夏油だった。



「げ、夏油さんっ!」

虎杖は驚いた。
てっきり、五条とが二人でいるもんだと思っていたのに、出て来たのが夏油だったからだ。

「あれ!?じゃあ、さんの彼氏って夏油さんだったの?」
「…。」

野薔薇の言葉に、夏油は特に何も言わなかった。
呆れてものも言えない状態だ。

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