第44章 G線上のアリア
椛「まぁ…来たいなら、来てもらっても私は別に構わないけど…」
安室「そうですか!
ではタイミングを見て、そのうち伺いましょう。」
どうやら本気だった様で、椛からのオッケーが取れると嬉しそうに微笑んでいた。
椛「安室さんは?
今日はポアロだったんですよね?」
安室「えぇ、今日は早番で朝からポアロでした。」
椛「早番って…
昨日の今日でまた寝てないって事?」
安室「一睡もしてないとかそういう訳ではないで、大丈夫ですよ。」
椛(仮眠のみって事か…)
椛「そしたら無理に、今日じゃなくても良かったのに…」
安室「僕がついて行きたくてついて行くんだから、椛さんは気にしないで下さい。
それに…
早くまた会いたかったんですよ。」
付き合い始めて数ヶ月は経ったが、そんな事を言われて嬉しくない人間など居ないだろう。
椛「それは私も会えて嬉しいけど…」
ちょっと照れた椛の様子を、運転席から満足そうに盗み見る安室。
嬉しい気持ちも保ちつつ…
『ポアロ』と聞くと、どうしても昨日の疑梓の姿が、椛の脳裏によぎった。
椛「…本物の梓さんも今日、出勤してたんですか?」
安室「…してましたよ。
今日の午後、蘭さん、園子さん、コナン君達もお店に来てね。
昨日梓さんが
『私はそんな所行ってないし、知らない』
って話になって…
『梓さんのそっくりさん』
だったという事で、皆と話がまとまりました。」
椛「そうでしたか…」