第43章 裏切りの擬装
椛「何か私、可笑しな事言いました?」
安室「いえ、そうですよね。
僕も逆の立場だったら、当然イラっとすると思います。
けど椛さん、普段あまり、ヤキモチ妬いてくれる様子が見受けられないので…
今日は、ヤキモチ焼いてくれてたんだと思ったら嬉しくて…
ふふっ♪」
なんだか語尾がご機嫌な様子で楽しそうに聞こえた事が、少し悔しい…
仕返しにこちらも質問してみる。
椛「安室さんは何に1番イラっとしていたのか聞いても?」
安室「沖矢昴と仲が良すぎる所。
2人、立ち位置がそもそも近すぎる。
定期的にコソコソ話しながら、目で相槌を打っている所。
帰りもあの男の車の助手席に乗ったんですか?
椛さんの腰を抱いてよい男は僕だけです。」
思いの外、多い内容に思わず苦笑する。
椛「…なるほど…
1番が随分と多いですね…
安室さんもヤキモチ妬いてくれてたんですね。
ありがとうございます。」
安室「ヤキモチとか、そんな簡単な言葉じゃ言い表せないですよ…」
喜怒哀楽と独占欲が強い所を
『安室モード』でも全く隠せていない所が、
椛にとってはツボに入った様で、電話口で笑いを堪える。
安室「……独占欲だと自覚してる分、
自分でも厄介だなと思いますよ。」