第43章 裏切りの擬装
椛は宣言通りゆっくりお風呂に入って、明日の準備と寝る準備が終わるとベットに入る。
ベットに横になると、一気に眠気が襲ってくる。
明日のアラームをかけようとスマホを手にした所で、ちょうど着信が鳴る。
時刻は22時少し前…
そのままベットに横になりながら、通話ボタンを押した。
椛「もしもし?」
安室「夜分遅くにすみません、安室です。」
椛「安室さん…
お疲れ様です。」
夜に電話をかけてくる時、
最近は彼本来の口調であることが多い。
けれど今日は、まだ外にいるのだろう。
電話口の言葉遣いは、はっきりと『安室モード』だった。
安室「まだギリギリ起きてるかと思ったのですが…
もしかして…
起こしてしまいましたか?」
椛「ベットの中にはいるけど、まだ起きてましたよ?」
安室「そうでしたか…」
短く返ってきたその声に、
ほっとしたような息遣いが混じる。
椛「今日は大変でしたね、まだ外ですか?」
安室「えぇ、今日はまだもうちょっとかかりそうです…」
付き合う前だったら気を遣って、ある意味心配させない様に
『もう今日の仕事は終わった』
と嘘をつく事もあったが…
付き合う様になってからは、素直に現状を打ち明けてくれる様になっていた。
まぁ、正体が分かったことが大きいだろう。