第43章 裏切りの擬装
コナン(こっちはこっちである意味、修羅場手前だな…)トホホ
そんな事を思うが、今はそうも言ってられない。
沖矢と椛に駆け寄り、沖矢の服を掴み声をかける。
コナン「ねぇねぇ、昴さん、椛さん…」
声をかけられた沖矢と椛は、コナンに耳を近づけるように軽くかがみ込む。
コナン「ヤバいよ…
早くここから離れないと…」ヒソヒソ
コナンも梓が変装だと見抜いたのだと、沖矢は理解すると…
沖矢「虎穴に入らずんば虎子を得ずだが…
退くも勇気という事か…」
コナン「うん!」
沖矢「…椛さんを、彼女の前に長時間晒すのも出来れば避けた方がいいしな。」
椛「昴さん…」
3人は目を見合わせると意見は一致したのか、今日は退却しようと腰をあげて沖矢と椛は立ち上がる。
すると正面入り口から、消防署員の2人がホールに向かって歩いて来る姿が目に入った。
消防署員「消防査察に来ました!
設備を確認しますね!」
布施「あっ、君…」
円城「ま…まだ中には…」
ホール会場に入ろうとする消防署員を止めようと声をかけるが、間に合わず。
消防署員はホールへの扉を開ける。
ガチャリ
消防署員「よっと…
えっ…
うっ…
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
突然の消防署員叫び声に、皆は走り寄り、ホール会場内に目を向ける。
そこにはステージ上で、ロープで首を吊っている波土の姿が、スポットライトに照らされていた。