第41章 親友との縁故
怒涛のように会話が飛んできて居たが、彼女からの返答をこの辺りで皆欲しがったのか、会話が一瞬途切れる。
そして椛の方に皆視線を向けた。
椛「いや〜…
最初はドキドキでしたけど、だんだん楽しくなってきて…
なんか後半の方が余計な力が抜けて、気分が乗ってきてた所はあります♪
篤さん、誘って頂き本当にありがとうございました!
もちろん、ご一緒して頂いた皆様もありがとうございます♪」
そのまま、和やかな雰囲気で暫くゆるゆると片付けをしながら談笑する。
しばらく静かに皆の話に耳を傾けていた、沖矢が椛のそばに立ち、周りに聞こえない程の大きさで声をかけた。
沖矢「…まさかここまでだったとはな。」コソッ
椛「えっ?」
沖矢「めちゃくちゃ筋が良いじゃないか。
相当やり込んで練習したんだろう?
大したもんだ。」コソッ
本来の彼の口調での、称賛の言葉に素直に嬉しくなる。
椛「ありがとっ。」コソッ
同じようにこっそりと御礼を告げると、そっと目を合わせて微笑みあった。
椛(まぁ…
シュミレーターだけじゃなくて、拳銃の方は実弾、毎週練習してるからね。
黒田さん、教え方上手だしな…
秀一には言えないけど。
それに実際どっちも実弾やってみると、双方全然違うんだな〜。
当たり前か?
拳銃の方が的に撃つの、やっぱり難しいんだな…
クレー銃じゃなくて、ライフルだとまた違うのかしら?)
そんな穏やかな時間も、外からの喧騒が一瞬変わった気がして、2人の目線が同時に鋭く外に移る。
その瞬間…