第41章 親友との縁故
敦子「本当にあんた達2人は…
そうやっていつも調子良いんだから!
昴さん、椛さん?
本当に良いのですか?」
椛「あぁ〜…私は…」
沖矢「もちろん構いませんよ。
せっかくの機会ですし。
勝負にした方が背筋も伸びます。
もしも負けても…
大した出費じゃ無いですしね。
ねぇ?
椛さん?」
椛「あぁ…
まぁそうですね…」
沖矢の言っている事はもっともだし、結局その流れに椛も乗ることになった。
自身も準備をしながら、椛は沖矢に声をかける。
椛「昴さんって、勝負事とか、賭け事好きだったんですか?」
そんな彼女からの言葉に、準備の手元は止めずに返事を返す。
沖矢「そうですね…
男に生まれたからには、得意な事で負けたく無いと思うのは心理的にありますね。」
椛「そうですか…」
椛(普段淡々としてるけど、意外と負けず嫌いなんだな…
そういう所、もしかしたら零とぶつかって噛み合わなかったのかしら…
そう言われてみれば、2人ともなんだかんだで頑固だからな…)
全員がそれぞれ射台に立つ。
そして全ての準備が整うと、コールがかかり、順にクレーが放出された。
1ラウンド25枚とは集中していると、あっという間にに過ぎる。
1ラウンド射撃を終えると、2ラウンド目が始まる。
そのまま6人の全ての射撃が終わるまで、射撃場にはクレー射撃ならではの音が山に向かって響いていた。
暫くすると無事、全てのクレーが撃ち終わり…
結果は…