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ハリー・ポッターと贖罪の代行者

第32章 【エピローグ】



「それは確かに……家の事を全部任せているのは私も悪いと思っているけれど……でも仕事が忙し過ぎて手が回らないのは彼だって承知のはずでしょう!?」
「まあ魔法省大臣に、家事や子供の世話までしろって言う方が難しいな」

 所長であるクリスも少し似たようなところがあるから、ハーマイオニーに対して強く言うことは出来ず、代わりに紅茶を一口飲むと軽く息を吐いた。するとそこに、屋敷しもべ妖精のバーナビーが入って来た。

「ご主人様、旦那様がお帰りになられました。そろそろお帰りのご準備を」
「えっ、ごめんなさい、もうそんな時間なの!?」
「楽しい時間はあっという間に過ぎるから。でも久々にハーマイオニーの顔が見れて良かった」
「そう言ってもらえると嬉しいわ。良かったら今度はうちに遊びに来て頂戴」

 そう言うと、ハーマイオニーは『姿くらまし』独特のパチンッっと弾ける音と共に姿を消した。クリスは『姿くらまし』独特のあのゴム管をギュッと通るような感覚が好きではないので、いつも煙突飛行を使っている。
 急いで支度を終えると、暖炉は既にバーナビーによって準備されていた。

 ――今日の出来事を話したら、ドラコはどんな顔をするだろう。
 それを想像して、クリスは頬を緩ませながらマルフォイ家の屋敷に戻った。

 屋敷に戻ると、クリスは直ぐに執務室に向かった。
 純血主義の家系でありながら、第二次ヴォルデモート戦争では闇の眷属と相反して戦った者として、ドラコは長年、両者の間に残る因縁を解決しようと、複雑に絡み合った戦後処理を行っていた。

「ただいま、ドラコ」
「クリス、今帰って来たのかい?いつもより少し早いじゃないか」
「今日は元々休みの予定だったから……なあ、ドラコ」
「うん?何だい?」
「今日の午前中、病院に行ってきたんだ。そうしたら……」

 そう言いながら、クリスはドラコに抱き着いた。そして嬉しそうに頬を緩ませながら、背伸びをしてドラコの耳元に手を当てると、小さくこう呟いた。

「――今、3ヶ月目だって」
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