第27章 【終わる時】
「くくく、ははは……はぁーーっはっはっはっは!!!やったぞ、やっと最高の『器』を手に入れたぞ!!」
それは確かにクリスの声だったが、とてもクリスとは思えないセリフに、ハリーは起き上がりたい気持ちをグッと抑え、じっとしたまま思考を巡らせた。
(クリスは『器』と言ったが、いったい何の事だろう。まさか……。)
するとハリーの気持ちを代弁する様に、ベラトリックスがしゃべりだした。
「もしや……わ、我が君であらせられますか?」
「そうだ!長年の時を経て、遂に召喚士の肉体を手に入れたのだ!しかもクィレルの時と違って馴染みが良い!!やはり血は裏切らん、俺様はこれまでになく最高の気分だ!!」
――クィレルの時と違って。
その言葉を聞いたハリーは、何が起こったのかその全てを察した。
「不味い……どうにかして皆に伝えなきゃ」
クリスの体を乗っ取ったヴォルデモートは、声高らかに笑いながら『死喰い人』達を連れ、ホグワーツ城へと進んでいった。