第5章 夏だ!海だ!臨海学校だ!
『神様じゃ…』
そう言いかけるは泣きそうな少年を見て言葉を詰まらせる
『小童、妾に何用じゃ?』
そう言って扇子を閉じるは気高い存在の様で
「ママの病気…治して」
『えっ…』
流石に病気はとは困り果ててチラッと椎名達を見つめる
椎名「お母さん病気ってなんの?」
「お熱…」
千尋「風邪か?」
司「ですが…さんは本物の神様ではありませんし…」
困っているがはフワッと頭を撫でる
『小童…よく聞け。そなたの母の言う事を聞けば元気になる』
「本当?」
『妾は神じゃぞ?嘘はつかぬ』
そしてシャンッと言う鈴の音と共に差し出される2つのりんご飴
『これをそなたとそなたの母に』
嬉しそうに受け取る少年に微笑むとはくるりと踵を返す