第5章 夏だ!海だ!臨海学校だ!
『母親が心配なら早う帰ってやれ』
「ありがとう!神様!」
『……神様じゃなくてごめんね』
その声は小さくか細く祭囃子に消えていく
『はぁ…本物だったらどれだけ良かったかな…』
りんご飴の代金を支払う
「巫女様に払って貰うなんて申し訳ねぇ!」
『えっ…』
「あの坊主はきっと大丈夫。巫女様は神様に仕える者だからなぁ」
そう言ってりんご飴の店主はお金を戻し、りんご飴を渡してくれる
『頂けませんよ』
慌てるだが店主は頑として受け取らない
『すみません…ありがとうございます』
そう言ってりんご飴を貰う