第5章 夏だ!海だ!臨海学校だ!
ドンドンと言う太鼓の音と共にシャランという綺麗な神楽鈴の音が鳴り響く
『この島神よ。我らの願いを叶え給え。幸与え給え。我は代わりにこの舞を捧げましょう』
そう言うと神楽鈴と太鼓の音と共に舞い始める
「おぉ!やっぱり洗礼されているな」
「けど銀髪の子なんて珍しいねぇ」
シャラン、シャランと美しく儚げな舞は見る者を魅了する
たった5分
されど5分
『─願いが祈りが届いたなら上がれ大輪よ』
シャランと大空に神楽鈴を掲げるとヒューッドンッ!
と色とりどりで綺麗な花火が上がる
わぁっと観客が上がる花火に見惚れている間には静かに本殿から出る