第12章 服を贈る理由
コンコン
「糞、、、何処にいるんだ、、、」
彼女の部屋へ着き、何度かノックするものの返事はない。
別に明日謝ればいいことだろう。
だが、俺は今すぐに謝りたかった。
彼女を探しに外へ向かおうとすると、、、
『中也、、、、?』
「ッ!!」
ちょうど戻ってきたに俺は駆け寄った。
そして、、、
「すまなかった!!最近その忙しくて、、、手前がせっかく話しかけてくれてたのにも関わらず素っ気なかった。俺は手前のこと嫌いになるわけがねぇ!!」
自分でも驚くほど大声で謝っていた。
そんな俺には、、、
『中也、、、今度いつ空いてる?その、、、また出かけたいなって。』
突然のからのデェトのお誘いに俺の脳内は停止した。
あまりにも嬉しかったからだ。
『中也、、、?』
「はっ!わ、悪い!えっと、、、明後日なら空いてるぞ!」
『明後日なら私も時間取れると思う』
「じゃ、じゃあ明後日だ!!」
『うん、明後日、、、』
さっきまであんなに落ち込んでたのが嘘のように今の俺は機嫌が善い
部屋までを送ることにした道中、またしてもアイツに出会ったのだ。
『織田作、ありがとう。』
織田作「その様子じゃ上手くいったようだな、またなんかあれば相談してきてくれ。じゃあな」
そう云い残し去っていくアイツ
「なんかアイツに相談してたのか?」
『織田作にいつも中也から誘ってくれるからたまには私から誘ってやれって云われたの。でも上手く誘えなくて相談したの』
の言葉に顔がニヤけるのを必死に抑える。
あまりにも嬉しい言葉だ。
「それでアイツはなんて云ったんだ?」
『もう一度誘ってみろって。絶対大丈夫だからって。』
この時俺はアイツには敵わないと悟った。