第23章 本音
それから風呂場で3回抱かれる羽目になった。
昨日散々出したくせに、既にもう元気で最強クラスはどうやら性欲までもが最強ならしい。
風呂から上がり、遅めの朝食を食べて私たちは高専へと向かった。
本当はバラバラで行きたいって言ったんだけど「もうバレてるでしょ。二人とも遅刻してるんだから」という一言に納得した。
けど、やっぱり生徒と教師という立場上それはよくないって主張し、私は先に高専へと向かった。
「伊地知呼ぼうか?その身体じゃきついんじゃない?」
「平気。私意外と頑丈だから」
「何かあったら絶対に連絡するんだよ」
「わかった」
玄関先でそんなやり取りをしながら、私は部屋を出る。
その時、私の頭を撫でる悟の手があまりにも温かくて、一瞬だけ悟は寂しそうな顔をするから、私は指でくいくいとこっちに来るよう促した。
近づいてくる悟の首に顔を埋めて、勢いよく吸った。
「いっ……」
「……うまくできた」
「え、ちょ、さん……?」
悟の首筋には私の付けた真っ赤な愛の雫が咲いている。
それを確認してにんまりと笑った。
「じゃあ、高専で」
「ちょ、ちょっと待って!!」
引き留める悟の言葉を無視して、私は部屋の扉を閉めた。