第23章 本音
「……ふぅ」
全ての写真を目に焼き付け息を吐いた。
そして、壁やテーブルに置かれた写真を剥ぎ取り、パソコンの電源を入れる。
パソコンにはパスワードがかかっていた。
クソ、これも聞いとけばよかった。
絶対録画のバックアップを取ってるだろ。
仕方ない、これはこのまま破棄しよう。
ビデオテープもあるな。
僕はそれら全てを持ち、部屋を出た。
弱みを握って、拒むことを禁止し、支配欲に溺れ優越感に浸り好き勝手にを犯していたあいつらを僕は殺さずに処分することができるだろうか。
社会的に抹殺したい。
今の僕は無慈悲で無情な殺意を燃やしていた。
その時、スマホが音を鳴らす。
相手は伊地知だ。
≪五条さん、彼らを拘束しましたが……≫
「わかった、すぐ行く」
≪………お待ちしてます≫
電話を切って、僕は高専へと戻った。
独房に行く前に僕は手にもっていたそれらを焼却炉で燃やした。