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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第20章 幸福







気持ちは分かる。
私も逆の立場だったらそうすると思う。
でも気持ちは分かるけど、迷ってる場合でもないし捨てられないものでもないだろう。
呪術師をやっていればいずれこういう時がくるってことは、一番オマエがわかっているはずだ。
だったら、私をさっさと捨てろ。

私達のやり取りを黙って見ていた2体は、これ以上は待てないと言うように攻撃をしようとしている。
いつでもこっちは私達を殺せるとでも言わんばかりに。

私はぐっと奥歯を噛みしめ、五条悟の胸倉を掴んでいた手に力を込めた。

「何迷ってんだよ‼オマエがやるべきことは私を助けることじゃねえ!!あいつらを祓う事だろうが!!!目的を見失ってんじゃねえよ‼」

胸倉を掴んでいるせいで、五条悟の顔がすぐ近くにある。
その顔に、私の吐いた血飛沫が飛んだ。
五条悟の宝石のように綺麗な瞳と、血の気の引いた白い顔、そしてそこに飛び散った真っ赤な鮮血が、私の目に焼き付く。





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