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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第16章 野球







だがしかし。
私と言う人間がいることを忘れてもらっては困る。
私は、負けず嫌いだ。

「よせ、野薔薇」
「……」
「ぜんまいちゃんは機械に弱いだけなんだよ。未だにスマホとタブレットの違いも分からないんだ。責めてやるな。大人になるって事は、機械に弱くなるってことと同意なのかもしれない。ぜんまいちゃんを通して一つ学べたんだ。感謝の意を伝えよう」
「……あんた本当にムカつくわね。ぎゃふんと言わせてやるんだから」
「ぎゃふん」
「むきゃ~~~!!腹立つ!!」

地団太を踏むぜんまいちゃんに私はにやりと笑った。
この一連の流れを見ていた連中はどこか青い顔をしていたように見えたけど、たぶん気のせいだと思う。

「野薔薇。一球目は見ろ。そんで、メカ丸のスピードを覚えろ。ピッチングマシーンだから、速度は常に同じ、球種も一つだから慣れてしまえばこっちのもんだ」

バッターボックスに戻る野薔薇に、私は小さくそう呟いた。
投手がメカ丸で良かった。
これで勝利の確率は格段に上がった。

口元を歪めベンチへと戻る私。

「、その顔はだめだって。人一人は殺してるぞ」

と、パンダに言われた。
人殺したことねえわ。
殺そうとはしてるけど。





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