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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第16章 野球







試合は正午から。
今は11時過ぎ。
残り少ない時間でポジションを決めなければいけない。

「西部ライオンズに負けたらただじゃおかねえぞ」
「違う違う。京都校だ」
「いいや、今から京都は埼玉西武ライオンズだ」
「たまにこいつアホの子になるけど、大丈夫か?」
「しゃけ」

2年の奴らがごちゃごちゃ言っているけど、文句は後で聞く。
ただ今は時間がない。
私が全ての指揮を取る。

「が野球オタクだったなんて僕初めて知った」
「甲子園時期の時酷かったわよ。私の部屋までの奇声が聞こえてきたんだから」
「あー、あれこいつの声だったのか。猫が喧嘩してる声かと思った」
「……どんな奇声のあげ方?」
「うるせえ。ポジション発表するからそこに並べ」

私が一生懸命作戦を練っているというのに。
真剣さが足りない。
私は敗けたくないんだよ。
勝ち越ししまくってるライオンなんかに。

「1番サード、釘崎野薔薇」
「なんで釘崎が1番でサード?」
「野薔薇はいつも空中で釘打ってんだろ。バットにボールを当てることくらいどうってことないってのと、サードは当たり損ねたゴロやバントゴロとか自分の前のボールを捌くことが多いからな。強烈な打球も来ることもあるけど素人野球だからその可能性は低い。となると、やることは単純だから、野薔薇でもできるポジションとなればここだろ」
「すげえ語るじゃん」

野薔薇にユニフォームを私、私は次の奴の名前を呼ぶ。




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