第16章 野球
意外としっかりいた物言いに、納得してしまう。
しっかりとイカレているところが更に気持ち悪さを増長させるな。
「3つ。学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな」
「オマエいくつだよ」
ついに五条悟が突っ込んだ。
ナイスツッコミ。
精神年齢が成熟しすぎだろ。
でも東堂の言葉も一理ある為、私たちはこのまま交流会を続けることとなった。
「個人戦の組み合わせはくじ引きか?」
「え。今年は個人戦やんないよ」
当り前でしょ、みたいな顔をして禪院真希の質問をはねのける五条悟。
その場にいる全員にクエスチョンマークが浮かんだ。
いや、2日目は個人戦だって言ってたじゃん。
毎年、1日目が団体戦で2日目が個人戦ってパンダ言ってたもん。
嘘じゃないもん。
「僕、ルーティーンって嫌いなんだよね」
そう言って五条悟は虎杖に木箱を渡した。
何も言わずに箱の中に手を突っ込む虎杖。
そして箱の中から一枚の紙を取り出した。