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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第13章 狂愛








この絵を見て私が恐怖を抱いたように、見つけた当初はもっと騒がれていたんじゃないかと思うし。
そうなると、その原因を突き止めるのはこの場にいる私たちしかいない。

私達は木箱に掛軸をしまい、それを手に職員室へと向かう。

「この掛軸ですが、こちらで管理させていただきます」
「え……あ、そう、ですか……」
「掛軸自体に問題はありませんが、学校に置かれたままでは気味が悪いと思いましたので。よろしいでしょうか」
「それは全然かまいません」

まぁ、そう言うに決まってるわな。
こんな気色の悪い物を学校に置きたくはないだろうし。
あんな薄暗い部屋に置いていたとなると隠したかったのが見え見えだろうし。
ただ、なんで捨てなかったのかは気になるが。

「いくつかお聞きしてもいいですか」
「はい。どうぞ」
「この掛軸はどこで見つけられたんですか」
「美術室にある絵画乾燥棚の裏にあったそうです」
「見てもいいですか」
「それはもちろん」

椅子から腰を上げ、教員は美術室へと案内してくれた。





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