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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第13章 狂愛







伏黒はその掛軸を手に取り近くの教室へと走る。
私達もまた教室に入る。
太陽の光が差しこむ教室に、それを置き私たちは掛軸を広げた。
そして、言葉を失った。

生首の絵は、血で描かれていた。

黒く変色しているが、紛うことなくそれは血液だ。
動物の血なのか、はたまた自分の血なのか。
それは分からないけど、その異様さに誰も何も言えない。

「帰っていいですか?」
「「だめ」」

本音を漏らした私に二人は即答で断った。
怖かったら帰ると言う言質は意味を持たなかったようだ。
いや、本当にどんな気持ちでこれを描いたのだろうか、小林茜という女の子は。
生首を血で描くだなんて……。
どこの戦国時代の人だよ。

「とにかく被害にあったっていう生徒のところに行こう。もしかしたら、何かわかるかもしれない」
「なにがわかんだよ。てか、呪いが関わってるっていうのか?」
「これをみてそうじゃないと断定できないから言ってんだ」
「…………」

ごもっともです。
こんな絵を描くくらいだ。
誰かを呪っている可能性は高いし、もしかしたら既に呪われている可能性も高い。



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