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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第3章 受胎






床には汗なのか愛液なのかなんなのかわからない汁で水たまりができている。
荒い息をして休憩していると、五条悟は私の両腕を掴み更に奥まで沈めてきた。

「~~~~~っ!!!」

声にならない叫びが漏れた。
痙攣する身体は何かの生き物のように小刻みに震えている。
何度も痙攣する身体を五条悟は大人げも無く強い力で押さえつけ拘束を緩めようとはしない。
瞬間、中に熱いものが飛び散った。
一滴も零すまいと、亀頭がそこにぐりぐりとあてがわれる。
あー、あー、とバカの一つ覚えにみっともない声しか出ない。

あの禪院真希という女に頭を殴られたときだってこんな衝撃はなかった。
つうか、待てよ。

「なん、で……中に出してんだよ‼」
「うん、わざと。でも気持ちよかったでしょ」
「ふざけ……あっ……」

跡が残るんじゃないかと思うほど強く握っていた手を、私の腹に置いた。
すると、胎内の子は小さな躍動を見せた。
五条悟の精液から得た養分を直接喰らっているようで、私は顔を歪ませる。
やめろ、と声を張り上げたかった。
だけどできなかった。
腹の子がそれを喜んでいて、同時に私の胸中に落ちる甘くとろけるようなものが、身体を満たしていくのを感じたから。

まるで、「愛」そのもの。

気持ちがぐっちゃぐちゃになる。
これは誰の気持ち。
私が生み出した感情なのか。
それともこの子から伝わる感情なのか。




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