第3章 受胎
そこからの毎日は、まるで崖から落ちるかのように加速していった。
五条悟の呪力の味を覚えた腹の子は、更に五条悟を求めた。
甘いお菓子を目の前にした子供のように、五条悟からの愛撫を名前のない胎児は喜んでいる。
毎日キスをした。
毎日フェラをした。
毎日互いの体に触れた。
まるでそれが以前からそうであったかのように。
それが当たり前であるかのように。
「ぁっ、ん……ぅ、っ、んぅ……、あっ」
肌と肌がぶつかる音が響く。
五条悟の陰茎が私の膣口を何度も往復している。
ぐちゃぐちゃと嫌な音が耳にこびりつく。
嫌な音なのに、気持ち悪いのに。
それすらも甘美だ。
いつの間にか私たちは身体を重ねることが当たり前になっていた。
一週間前では考えられないこと。
異常事態だ。
私のいいところも弱いところも全部この男には筒抜けで、今も激しく責められている。
「、見て。ガラスに馨の気持ちよさそうな顔が映ってる」
リビングのガラス張り。
私はそこに手をついて、後ろから五条悟に犯されている。
腰を掴まれ深い場所まで男の陰茎が届く。
「あっ、あっ……ひぅ、ん……イ、く……!!」
「うん、イっていいよ」
きゅうと中が男のそれを締め付ける。
奥まで突くそれに抗うことができず、私は何度目かの絶頂を迎えていた。