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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第3章 受胎






――夏油side――



部屋に着くなり、いきなり深い口付けを交わされた。
三度目のキスだが、慣れることはない。
体温のある舌が生き物のように口内を蠢く。
上顎をなぞり、歯列を舐めとり、舌を吸われる。
鼻から抜ける息は媚びているようで、嫌い。
力の抜ける身体を男らしい筋肉量のある長い腕で支えられる。
抵抗すればするほど口付けはより深く甘く痺れのあるものに変わっていった。
離れる唇と唇の間から、二人を繋ぐ糸が引かれる。
立つこともやっとで腰は既に抜けている。

「かーわい」

髪の毛を掬い取られキスを落とされる。
王子様のような顔面が私を見ていると思うと、きゅんと腹の奥がうずく。
そのまま寝室に連れていかれんベッドに縫い付けられる。
ぼーっとする頭は熱で浮かされ、物事を考える機能は停止している。
また快い蹂躙を受ける。
腕を伸ばし、男の首に手を回して。
はしたないとか、はずかしいとか、もうどうでもいい。
今は目の前の快楽だけが全て。
口を開けて舌を伸ばして、男の液を欲している自分がいる。
お互いに舌を絡めて、分泌された唾液が混ざり合って喉を鳴らす。
一滴も零してやるもんかって思って、一生懸命飲み込む。

「いっぱいごっくんできた?」
「ん……」
「いい子」

甘ったるい雰囲気に脳ミソが爆発しそうだ。
力強く抱きしめられ頭を撫でられる。
たったそれだけなのに。
沸騰しそうなほど、男からの熱情が伝わってくる。
腹の中で異形が動いた気がした。
咄嗟に腹を抑えると、五条悟もその手を重ねてきた。



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