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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第3章 受胎







「家入硝子から話は聞いたんだろ。だったらわかる。どうせ性交の相手は自分がやるとかいうんだろ」
「よくわかったね~。大正解~」
「うっざ。絶対お前なんかとはやらない」
「なんで?一緒に寝た仲じゃん」
「あれはレイプに近いもんだったろうが!!」

まるで同意だとでも言わんばかりのこいつの口ぶりに私は怒鳴る。
ベッドから身体を起こし、五条悟を睨むとなぜか男はアイマスクを外していた。
そう言えば包帯からアイマスクに変えたんだ。
なんて、頭の隅っこの私が呟いた。
黙れ私。
緊急事態だ。

「なんでマスク取ってんだ」
「口説くため」
「はぁ?」
「あからさまに嫌な顔しないでよ」

くすくす笑う五条悟は、私の手をとりその甲にキスを落とした。
まるで夢の国の王子様がお姫様にするようなそれに、一気に顔が熱くなった。
なんだよ、この流れるような動作。
手慣れすぎじゃねえか。

「誰かの体液を受け入れないとは死ぬんだよ。だったら、適役は僕しかいないでしょ」
「んなわけないだろ。他にもいるわ」
「へぇ、誰?例えば」

海のような青い瞳が私の瞳を貫く。
そんなまっすぐに見つめんな。
ぐっと息を呑んだ。
頭でいくら考えても適役なんているはずもない。
それをわかっているから五条悟はそんなことを言ってきた。
性格悪すぎ。

「……いねえよ、誰も。適役なんて……」
「でしょ。だったら僕が引き受けるよ」
「………なんでそこまですんだよ。私なんかのために」
「言ったろ。歪んだ呪いだって」
「だから、意味わかんねえって」
「わからせてあげる、ゆっくりとね」

そう言うと、五条悟は私の体を抱いて、瞬間移動でいつかのあの部屋へと移った。





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