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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第1章 復讐






「五条悟はどいつだ」

知っているのは五条悟という名前だけ。
素直に名乗りでるか分からなかったが、それは杞憂に終わる。

「五条悟は僕だよ。なんの用?」

一人の男が前に出て来た。
白髪に顔面に包帯を巻いた長身の男。
こいつが五条悟。
最強と抜かしている、兄を殺した張本人。
なんで顔面に包帯巻いてんだよ、ふざけなナリしやがって。
私は奥歯をぎりっと噛みしめた。

「五条悟。お前を殺す」
「え、なんで?僕、君に何かした?身に覚えがないんだけど」

その口調が勘に障る。
軽薄で適当な、こんな男に兄がやられるなんて、考えたくもない。

「覚えが無いなら思い出させてやる!!」
「え、本当にわかんないんだけど。てか、君ダレ?」
「お前を殺した後に教えてやるよ‼」

私はポーチの中から何個か鍵を取り出す。

「鍵……?」

左手と右手にそれぞれ4つずつ持ち、それを五条悟に向けて投げた。
避けた瞬間、そこへもう4つ撃ち込む。
払ったらそれらを死角に利用し、4つ撃ち込む。
そう言う算段だった。
しかし、五条悟は避けもしなければ払いもしなかった。
あいつに当たる手前で、それらは音を立てて地面に落ちる。

「……どういうことだ」
「僕の術式知らないの?無下限呪術って知ってる?」

ニヤニヤと笑う目の前に男は、得意気に術式を展開してきた。
そうすることで能力値を上げることができる訳だが、成程。
そう言う事か。

「じゃあ、その無下限とやら解いてやるよ」
「やってみなよ」

私は五条悟の懐に入り込むが、簡単に避けられる。
まるで赤子とじゃれているかのようなその振る舞い。
こいつ、わざと私を煽ってやがる。
舐めやがって。



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