第7章 はじまり
タケルくんは兎も角、他の皆んなにはどういうべきか、、、、。
今の私の悩みの種の1つでもある。
与謝野さんには中也くんと付き合ったとは伝えたが、彼がポートマフィアの幹部であるということは伝えていない。
そんなことを考えていると、頬を掴まれる。
「なに考え事してんだ?」
"皆んなに中也くんと付き合ったことなんて云おうかな、、って考えてて。"
「んなことか。まぁ、なるようにしかならねぇよ。」
"そうだよね、、、、"
1番の問題は社長だ。
なんと云えば判ってくれるか、、、、。
ただでさえ、ポートマフィアとは関わるなと昔から耳にタコができるほど云われ続けられていたのだ。
それなのに、彼氏がポートマフィアでおまけに幹部だ。
倒れるかもしれない。
「心配すんな、誰がなんと云おうと俺は手前を離さねぇ。うちの首領にも、手前んとこの社長にも必ず俺たちのこと認めさせるから安心しろ。」
まるで私の心を読んでいるかのような解答だ。
中也くんの安心しろは本当に安心できる。
頷くと、手を握られる。
「じゃあ行くか!また来るからな、タケル!」
タケル「うん!待ってるよ、中也!また明日ね、!!」
タケルくんが施設の中に入ったのを確認して私たちは車に乗り込んだ。
いざ密室に2人きりになると緊張した。
それは彼も同じなようで、、、、。
「よ、よし!俺ん家でいいよな、、、?」
中也くんの言葉に頷いた。
そして車は彼の家へと走り出した。