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人魚姫 【文スト/中原中也】

第7章 はじまり


「よぉ、お疲れ!」

"中也くん、お待たせ。お疲れ様!"

DEAD APPLE事件から翌日が経った。

昨日とは打って変わり、人で賑わういつもの街を取り戻していた。

仕事終わりに迎えに行くとメールが来ていた。

職場を出ると一台の見慣れた車が止まっており、中也くんは外で煙草を吸って待っていてくれた。

慌てて彼の元へ向かい、軽く挨拶を交わす。

まだ煙草を吸っている途中だと思い、大人しく待っていると手招きをされた。

そのまま彼に近づくと、、、、


『ッ!!///』

「すげぇ逢いたかった。」

手を引かれ、抱き締められたのだ。

私も頷くと、名前を呼ばれた。

顔を上げると中也くんの顔は目の前だ。

頬を優しく撫でられ、そっと接吻を落とされる。

『ッ/////』

「ふはっ、真っ赤じゃねぇか!」

"中也くんのせいだもん。"

「ああ、そーだな。その顔すげぇ可愛い。」

"意地悪しないで!"

「好きなやつには意地悪したくなるって云うだろ?」

"狡いよ。そんな云い方、、、。怒れないじゃない。"

そんな甘い会話をしていた時だ。

タケル「中也!!」

「よぉ、タケル。元気か?」

タケル「うん!ねぇ、と付き合ったの??」

突然のタケルくんの言葉に戸惑いを隠せない私を他所に彼は、、、

「ああ!タケル、子供だからってに甘え過ぎんじゃねぇぞ!俺の女だからな!」

タケル「大人気ないよ、中也。」

「手前っ!!」

全く隠すつもりはなさそうだ。



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