第4章 黒曜編前編
リガスからの話の途中…
ふわりと風が吹いたと思ったら
距離を離されて隣に青年がいた
「…女性にいきなり触るのは
よくないと思いますよリガスさん
僕も人のこと言えませんが…」
「風の匂いの人」
「黒曜お前がここにいるのは
お前の兄からの命令か?」
「兄弟で話し合って
各地でレクトルを調べる事になりましてね…」
青年は私に向き直ると挨拶をした
「すみません自己紹介がまだでしたね
僕は宝石三兄弟が1人…黒曜と申します」
宝石三兄弟…これまた大物が来たわね…
「あら礼儀正しいのね」
「僕はよほどのクズ以外には
礼儀を重んじるつもりですから…
多少の小言は言いますけどね」
黒曜はルチノの方を見ると
「にしても…情報ついでに財宝取ろうと思ったら
ルチノ二等さんがグルグル巻きになってて
驚きました」
少し笑いを堪えながらそう言った
「リガスさんも言ってましたが…
危険怪盗レクトルあれには関わらない事を
進めますそれでは僕はこれで失礼しますね」
そう言うと黒曜は風のように消えた