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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第12章 day9 the second 奪還 ホークス


ホークスside




「‥っ?!」



はっ‥はっ‥という熱っぽい吐息と
くちゅくちゅと聞こえてくる水音にバッと目を見開いた




ちゃんが行方不明になったって聞いて
一睡もせずに探し続けてたから


腕の中に抱きしめた温もりに安心して
疲労と張り詰めていた緊張感がふと緩んで
自分も眠っていたみたいだ




「ちゃんっ‥?!」




あんなに強い睡眠剤を飲ませたのに
まさかそれを上回るほどの薬を飲まされていたのか


苦しさから目を覚ましてしまったようだった


『ごめっ‥なさ‥っ‥‥苦しくてっ‥‥おく‥じぶんじゃ‥‥とどかなくって‥っ‥‥』



指を足の間に伸ばしたまま
熱を帯びた大きな目から涙がぽろぽろと溢れ落ちる



『ホークスさんっ‥‥っ』




「ーっ!」





ずくんと反応する欲



思わず目の前の身体を掻き抱いた






『んっ‥』





どちらからともなく唇を重ね合わせて
二つの熱が混ざり合う




ベルトを外す余裕もなくて
開いたチャックから出した肉棒をゆっくりと奥まで挿入する




「しんどかったら‥すぐに言ってくださいよっ‥」





『はぁっ‥‥』





苦しそうに寄せられていた眉が
へにゃりと下がる




首筋に顔を寄せて
痛々しい痕に優しく口付けを落としていく




そんな事で痛みが和らぐわけでもないし
嫌な記憶が消えるわけでもない




でも今はただそうしたかった




少しでも
ほんの少しでもいいから



ちゃんの苦しさが紛れたらいいのにと願いながら





『啓悟‥さん‥‥っ』




「っ?!覚えてて‥くれたんすね‥」





『助けてくれてありがとうございました‥っ』




上気した顔がふわりと綻んで
柔らかな笑みを俺に向ける




助けられてなんかないのに
後悔で押し潰されそうになりながらも
その笑顔に救われて


奥深くまで繋がりあったまま何度も唇を重ねあわせる




『啓悟さん‥っ』



「ちゃんっ‥」




お互いが求め合うように

まるで恋人同士だと錯覚してしまいそうなほど
甘い口付けだった





『っ‥もっ‥‥だめ‥‥っ』






そうしてもう一度
ようやく深い眠りについた
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