第13章 day10 morning ホークス
ホークスside
ホークスとヒーリングガール熱愛か?!
おそろいのピアスが耳元にキラリ
国民のアイドルはホークスのものに?!
帰りの新幹線
早速出回ったネット記事にふっと口角が上がってしまう
今回の事件の詳細は伏せられたが
無事に保護されたヒーリングガールが雄英へ帰るとの情報を嗅ぎつけた記者達が
新幹線の構内で待ち構えていた
「ヒーリングガール!ご無事で何よりです!事件前はそのピアスをされていなかったと思うのですが今回の事件をきっかけにお付き合いされたのでしょうか?!」
「ホークスさん!以前もヒーリングガールにネックレスを送っていたようですがお付き合いはいつからされているのでしょうか?!」
『えっ?!あのっ‥えっと‥皆様ご心配をおかけして申し訳ございません‥あの‥お付き合いというのは‥?』
「新幹線の時間がないんで、失礼しますねー!」
真面目に記者達の相手をしようとするちゃんを引き寄せて姿をくらませたけど
あたかも俺たちが恋人同士かのように身体を寄せ合う写真と
ちゃんの耳に光る俺とおそろいのピアスがばっちりと写真に収められていた
『ホークスさんっ‥遠いところまで送って頂いて‥今回は助けて頂いたのに色々と本当にありがとうございましたっ!それなのにご迷惑をおかけしてしまってすみません‥っ』
しゅんと項垂れる頭をよしよしと撫でていると遠くの方から生徒達や雄英の教師陣が走ってくるのがみえた
「いえいえ‥俺にとっては嬉しい勘違い‥まぁ事実にしたいところですけどね。」
『?』
「せんせぇ〜っ!!無事でよかったぁぁああ!!」
金色の髪に黒の稲妻模様の派手な生徒が泣きながら走ってくる
それに続きたくさんの生徒達がちゃんのもとへ駆けつけてきて
その姿を見て堪えることもなく涙を流す
人望が厚い事は知っていたが
生徒達からの人気も相変わらず凄まじかった
「そのピアスはなんだ‥」
背中に殺気を感じて振り返る
『爆豪くん!』
「帰りの新幹線があるんで帰りますね」
何か言いたげな彼に微笑んで
ちゃんをもう一度抱きしめて飛び立った
宣戦布告
ライバルは大人も学生も関係ない