• テキストサイズ

【WIND BREAKER】愛なんて知らなかった(R18)

第6章 ※恋愛のカタチ



好きな子がエッチ過ぎたらさすがにひくかもね…
俺って酷い男。

『そう…なんですか…?』

「うん、そうだよ…」

沙良ちゃんはしばらく考えてから、顔を赤らめて言った。


『………もしまた…機会があれば…』

「そうだね、勿論機会があったら…」

機会なんてつくったらいいだけの話。

頭を包み込むように撫でた。


『十亀さん…少しだけ…寝ていってもいいですか…?』

「いいよ…やっぱり疲れた…?泊まってく?」

沙良ちゃんと見つめ合いながら髪を指で梳くと、瞼が重そうに閉じたり開いたりしている。

『泊まってかない……30分したら…起こして…』

「了解…
沙良ちゃん…俺の事何て呼ぶんだっけ?」

『条……君……』


完全に瞼が下がり、デジャヴのような寝顔が見えた。


なるほどね…
沙良ちゃんが素を見せるのは、セックスの時と眠い時なんだ。



なら



もっとたくさん素の沙良ちゃんを見せてもらえるように、機会をつくらないとね…






ーーーーーーーーーーーーー


「…ちゃん……沙良ちゃん。」

『…ん……』

「沙良ちゃん起きて…」

『…っ……』

気持ちよく眠る沙良ちゃんの肩を、ゆさゆさと揺する。
目を開けてすぐの距離に俺がいる事に驚く沙良ちゃん。

「もう30分経ってるよ…
7時過ぎたからそろそろ帰ろう…遠藤さん、心配させたくないから…」

『十亀さん……近いです…』

沙良ちゃんは急いで起き上がると、俺から少し距離をとった。

「ふっ…ごめんね。
沙良ちゃんの寝顔が可愛すぎてさ、吸い込まれちゃった…」

嘘じゃない…ホントの気持ち。

「俺の名前は…?」

『……条君…』

「うん…よくできました。」

頭を撫でると、浮かない顔になる沙良ちゃん。

『………条君…』

「なぁに…?」

『基本的な事…聞いてもいいですか…?』

「敬語も使わないでよ…
俺と沙良ちゃんの仲じゃん。」

嫌な事は言わないでよね。
やっぱりもうシない、とかさ…


『…付き合ってなくても…エッチして…いいの…?』

うーん…それって法的な話?倫理的な話?


『好きな人とじゃなくても…条君は大丈夫…?』
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp