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【WIND BREAKER】愛なんて知らなかった(R18)

第6章 ※恋愛のカタチ



「聞こえちゃった……」

明らかに動揺する沙良ちゃん。
面白くないねぇ…

『誰のっ…名前…』

「えー…聞き間違いだったかも…
当ててみてよ。」


『…それは……』

真っ赤な顔で涙を溜める、潤んだ瞳。

『十亀さん…お願いします…
今聞いた名前…忘れてください…』

心あたりがあるんだとわかった。
夢に出てきたのかもね…

右手を胸元で握り、頭を下げる沙良ちゃん。
ホントやめて。




意地悪したくなっちゃうから…




「良いよ…忘れてあげる。
その代わりさぁ…」

沙良ちゃんがホっと安心した顔を見せたのも束の間…


「キスしよう。さっきのとは違う、ちゃんとしたキス…」

『…キス………』

再び表情が曇る。

「…こっち来て…沙良ちゃん。」

俺はベッドに腰掛けると、ポンポンと軽く隣を叩いた。
おいで…この上は俺のテリトリーだ。
来たら最後…



食べちゃうから。



『…………』

ギシッ…

俯いたまま、俺の隣に座る沙良ちゃん。

「こっち向いて…」

赤い顔をする沙良ちゃんが俺を見つめる。
俺は沙良ちゃんの肩に左手を添え、右手を後頭部に回した。

『…っ十亀さん…』

ふふっ…何かな?この期に及んで…

『キス…だけですよね?』


期待通りのセリフに頬が緩む。


「勿論…キスだけだよ。」


沙良ちゃんは本当…警戒心なさすぎて呆れちゃう。

『んっ……ふっ…』

唇を覆うようにキスをし、小さな口に舌を挿入する。

『んっ…んんっ……』

必死に俺の服を掴んで応えようとする沙良ちゃん。
ギュッと目を瞑って眉間に皺を寄せている。

だったら…

『…っ……』

ちゅっ…ちゅちゅ…

沙良ちゃんの頬、耳…首筋に舌を這わす。

『ぁっ……ゃっ…十亀さん…』

逃げようとする沙良ちゃんの細い腰を引き寄せる。

「ふっ…沙良ちゃん耳弱いんだ…可愛いねぇ…」

『…っ知らなっ……んっ…』

首から徐々に唇を落とし、服の上から胸元に口づける。


『ゃっ…キスだけって…』

「キスだけじゃん…ほら…」
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