第7章 囚われのお姫様
「おまっ…トラウマは!!?」
「愛と勇気が塗り潰してくれたよ!」
「…よくわかんねーけど、ヒーロー物語の
1話目みてェだな。敵だろ。」
「敵が仲間ァ助けちゃおかしいか!?
数少ねェ仲間だから大切なんだ!」
「そうだぜ!「良い事言うんだ俺!」
ドドドドっ!!と走りながら大量のトゥワイスが解放軍を倒していく様子にコンプレスが唖然する。
「おまえらも増やしてやるぜェ!
連合どころか県になっちまうぜ総人口!!
さァ行くぞ敵県(ヴィランけん)!!!」
「…待てトゥワイス!
相手を壊滅まで追いやると後に来る
ギガントマキアにぶつける駒が
なくなっちまう!!」
意気揚々とコンプレスと荼毘を増やそうとするトゥワイスにヒソヒソ話で伝えるコンプレス。
「あのデカ男後何分で起きるんだ!?」
「1時間と5分!」
「任せとけ!
それよりトガちゃんが大変だ!
俺に場所聞いて至急ーーーー……」
ドドドドドーーーーーーーーンッ!!!!!!
トゥワイスとコンプレスが話していると突然、大きな雹が飛んできて無限増殖した大量のトゥワイスがドロ…と潰されていく。
「俺たちィィィーーーーーーーー!!?」
「…この街氷が特産か?量がおかしいぜ」
トゥワイスが雹で潰されていく自分の分身に向かって叫ぶ中、継ぎはぎの腕にパシャ…と水滴がかかるのを見ながら呟く荼毘。
「“氷を操る”と言ったはずだが…」
「あぁーー……なるほどね。」
「僕は氷の“温度”も操れる。
水道に氷を送り込み温度を下げれば
水は僕の手足へと凝固する。」
「ハナっからやれよな。イラつくぜ…」
外典の言葉に苛立ちを隠さず言う荼毘。
「解放軍の目指す先の未来では異能の強さが
社会的地位ゆ直結する。
つまり“異能を高める”事こそが
“生きる”事そのもの!
異能の強さ以外に生の価値はない!!」
外典が再び異能で物凄い氷の量で街中で増殖するトゥワイスを氷で破壊する。