第7章 囚われのお姫様
そしてこの戦いでまた、トゥワイスも個性を伸ばし覚醒させた。
Mr.スケプティックの異能で作られた自身とそっくりな操り人形で目の前の大切な仲間であるトガを殺されそうになる状況を見て…
大怪我をすれば個性が消えてしまうのを恐れてこれまで過ごしてきたのに、自身にそっくりな操り人形でゴキゴキに両腕を折られたというのに自身が出した二倍の個性が消えてない事に気付くとトゥワイスの個性【二倍】は【無限増殖】させる事ができるようになった。
「…どけよ偽物。俺は仲間を殺さない。
個性 “二倍” その恐ろしさ思い知れや解放軍!
いこうぜトゥワイス!!皆殺しの時間だぜ!!
無限増殖!!哀れな行進(サッドマンズパレード)‼︎」
街を覆い尽くすほどのトゥワイスの増殖に一気に敵連合の方が優位に立った。
「なんと…心的外傷を克服されてしまったぞ。」
「…トラウマ克服!?とんだ名医だ、ざまァねェ。
縛りが解けたらあいつ何でもアリだぜ…。
少なくとも数の優位はひっくり返るぜ」
リ・デストロの言葉にケタケタ笑いながら義爛おじさまは勝ち誇ったように笑っている。
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「…威勢と状況が合ってねェな。
氷が粗方消えちまったよ。」
荼毘の蒼炎と外典の氷がぶつかり、混ざり合いジュウゥゥ…と氷が溶ける音が鳴る。
「余裕あんならこっちヘルプ!!」
解放軍の攻撃を交わしながら荼毘に助けを求めるコンプレス。
「…何で俺が助けなきゃいけねェ?」
「情が薄くねェーーーーーーか!?」
「…そいつらに頼めっつってンだ」
荼毘が親指で指す方向を見れば、家の屋根や道など至るところに大量のトゥワイスが現れる。
「荼毘!!Mr.コンプレス!!
助っトゥワイス参上だぜえ〜〜〜!!」
「荼毘!!「コンプレス!!」いてえ どけよ!」
「おーい「トガちゃんが死んじま「助っ人参上!」
「まだまだ増やすぜぇ「荼毘!「コンプレス!」
「痛たたた「皆殺しだーー!」足踏むんじゃねぇ」
「うっうるせーーーー!!!!」
個々にぺちゃくちゃぺちゃくちゃと喋りまくる無限増殖で増えたトゥワイス達にコンプレスがツッコむ。