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【黒子のバスケ】Assistant story

第1章 迷い道での再会


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練習が始まってしばらく経ち、軍に別れての練習が始まると体育館をうろうろとしながら練習風景を見ていたいづきの元へと近付いていった



「どうだ、分かったか」



『まあ大体ね。そういえばさ』



いたって真剣な表情をするいづきに緑間は何だとあいづちを打つ



『糖分忘れた』



「…まだ糖分離れしていなかったのか。糖尿病になるとあれほど、」



『おしるこ毎日飲んでるお前には言われたくねえ』



その会話は真面目な顔で繰り広げられていたため、部員達にはキセキ同士の話し合いと見えたのか誰も間を割って入っては来なかった



『今日のさ』



「何だ」



『ラッキーアイテム金平糖だったよな確か』



「待て」



『糖分ないと力出ないの知ってるよな』



「それ以上言うな」



『その例の金平糖がこちらにございます』



「やめ、」



『呼ばれてるよシンタロー。行った方がいい』



「食べたら殺す」



『買って返すって!』



実に早口の会話を一方的に切ったいづきは金平糖の封を破き手を突っ込んだ
そして一握りを口に放り込みバリバリと音を立てる



「…はあ…。これからスタメンの試合をする。早く来い」



『んぐっぅ』



「飲み込んでから喋れ。馬鹿め」



その姿を見ていた部員はキセキの世代の人間としての変わりように改めて気付かされたのであった
変わっているのは緑間だけではない。キセキの世代全員なのだ



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